透析
透析室紹介
透析医療は医師、看護師、臨床工学技士をはじめとした、スタッフの連携とチームワークが大切であり、スタッフ一同が患者に最適な医療と安心感を体感していただけるよう、万全の体制を整えています。
当院では、シャントなどのバスキュラーアクセス(血液透析を行う上で必要な血液の出入り口)の管理も積極的に行っており、MRIや超音波検査、必要時には造影剤を使用しての血管造影を行い、早期診断と治療に努めております。
急なバスキュラーアクセスのトラブル時にも、PTA(経皮的血管拡張術)、血栓除去など多岐にわたり迅速に対応いたします。
人工透析室
当院では2室の人工透析室を備えてり、一度に最大25名までの血液透析を可能としています。
1階人工透析室(10床)
外来患者専用となっており、自立支援も兼ねて、可能な限りの準備をご自分でなさって頂いております。
3階人工透析室(15床)
一般病棟に併設しておりますので、入院患者が主となりますが、一部外来患者もおられます。
腎臓ってどんな臓器?
形:そら豆の形をしています
大きさ:握り拳の大きさ
位置:お腹の後ろ側、背骨を挟んで左右に1つずつある
尿を作って老廃物の排泄や体内の水分調節をしています。ところが病気で血液を濾過する腎臓の機能がおちると、老廃物を十分排泄できなくなります。この結果、体内に不必要なものや有害なものが溜まってしまいます。
腎不全とは
腎臓の病気で、血液を濾過する機能がおち、老廃物を十分排泄できなくなり、それに伴う身体症状が現れてきます。
一般的に腎臓の働きが正常の15%以下に低下した状態を腎不全といいます。
慢性腎不全になると、腎臓の機能は回復することができません。よって腎臓の機能を代行する血液透析が必要となります。
尿毒症(症状)とは
腎機能が著しく低下して、様々な老廃物などが体内に溜ることによる症候群をいいます。心臓・消化器官・脳神経系など他の臓器にも影響・障害が起こります。また骨髄の造血機能を低下させるので貧血にもなります。尿毒症に伴う貧血を腎性貧血(じんせいひんけつ)と呼びます。
尿毒症を放置しておくと、数日から数か月で死に至ってしまう危険な状態となります。
かつては、尿毒症にかかると健康の回復は絶望的であると考えられていましたが、医療技術の進歩により、現在では血液透析や腎臓移植によって生存率も上がってくるようになりました。
専門医での治療(血液透析)をしっかり受けていれば、透析患者としての基本的な制限の下ではありますが、日常生活を送れるようになっています。
血液透析を受ける以上、時間の拘束や食事制限(特に塩分や水分制限)など制限された生活が強いられますが、みなさまその中で自分の趣味や食事を楽しまれております。
血液透析とは
週に決まった回数、時間で治療を受ける血液透析では、まずシャント血管に脱血側(血液を引く方)と返血側(きれいにした血液を再び体内へ返す方)へ針を刺します。そして機械と接続し透析が開始されます。
一般的な血液透析の場合、1週間に2~3回程度、透析を行う病院に通いまたは入院し、3~4時間(長い方は5時間)かけて血液をきれいにしたり、余分な水分を除去したりします。